私たちが普段生活する中で様々な周波数の電波が使われており、携帯電話も限られた周波数の電波が使われています。
携帯事業間では電波の混信を避けるため、周波数帯(バンド数)と呼ばれる区分けで電波が分類されています。
そのため携帯会社によって周波数帯(バンド数)が異なるため、他社の携帯電話を持ち込む際は注意が必要になります。
この記事ではUQモバイルへスマホそのままで乗り換える際の周波数帯(バンド数)に関する注意点を解説します。
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UQモバイルの周波数帯(バンド数)はauに準じたもの
UQモバイルはauの回線を借りてモバイルサービスを提供しているため、周波数帯(バンド数)も必然的にauに準じたものなります。
ですからauのスマートフォンはUQモバイルへ乗り換え易い環境と言えます。
ドコモ、ソフトバンクのスマートフォンで乗り換えができないのかというとそうではなく、対応機種こそ少ないですが乗り換えることは可能です。
UQモバイルの周波数帯(バンド数)は何?というよりも、スマートフォン本体が周波数帯(バンド数)に対応しているのかが重要になります。
各キャリアの周波数帯(バンド数)は異なる
[su_table]
バンド | au | ドコモ | ソフトバンク |
Band 1 | CDMA2000 LTE |
W-CDMA LTE |
W-CDMA LTE |
Band 3 | LTE | ||
Band 6 | W-CDMA | ||
Band 8 | W-CDMA LTE |
||
Band 9 | |||
Band 11 | LTE | W-CDMA | |
Band 18 | CDMA2000 LTE |
||
Band 19 | W-CDMA LTE |
||
Band 21 | LTE | ||
Band 26 | LTE | ||
Band 28 | LTE | LTE |
[/su_table]
補足事項
CDMA2000,W-CDMA:主に電話用として使われる回線
LTE:データ通信と音声通信(VoLTE)に使用されている回線
ドコモ、au,ソフトバンクなどの各キャリアは、電波の混信を防ぐため複数の周波数帯(バンド数)に対応しています。
Band1(LTE)のように共通して使われる周波数帯(バンド数)はあるももの、市街地、地方、山間部などによって使われる周波数帯(バンド数)が異なります。
キャリアで販売されているスマートフォンは、そのキャリアの周波数帯(バンド数)で使えるように作られており、他社の周波数帯(バンド数)のことを考えられていません。
例えばUQモバイルはau系格安SIMなので、対応している周波数帯(バンド数)が同じです。
ですからauのスマートフォンでUQモバイルへ乗り換えたとしたら、これまで通りのパフォーマンスで通信が行えると考えて良いかと思います。
ただし、これが他社のスマートフォンとなると、対応している周波数帯(バンド数)が限られてくるため、「以前よりも通信が遅くなった」「電波が入りにくくなった」などのパフォーマンス低下が起こるのです。
UQモバイルの公式サイトにもこのように記述されています。
特にBand18/26はプラチナBandと呼ばれており、auでメインで使われている回線になります。
やはりメインで使われている周波数帯(バンド数)に対応していないスマートフォンでは、電波が掴みにくいなどの不具合が起こるわけです。
「じゃあどの程度電波が掴みにくいのか?」と言われると正直未知数です。
と言うのも、建物の造りや住んでいる場所など人それぞれなので、一概に電波の繋がり易さを表すことができません。
こればっかりは乗り換えた方から情報を入手したり、実際に自分が乗りかえなければ分からないかと思います。
Band1は全キャリアに対応しているが・・・
Band1(LTE)は全キャリアに対応しており、理論上どのキャリアのスマートフォンでも使うことができます。
ただしBand1(LTE)のみ対応の機種だと以下のことが懸念されます。
Band1のみ対応機種のデメリット
- 回線混雑時は繋がりにくい
- 山間部では繋がらない
回線混雑時は繋がりにくい
周波数帯(バンド数)を区分けする理由として、回線が混雑した時に複数の周波数帯(バンド数)へ分散させることで、通信品質のパフォーマンスを保持しようという考えがあります。
Band1のみ対応している機種では、回線が混雑してようが結局Band1の周波数しか使えません。
結果、回線混雑時の速度低下が避けられないわけです。
山間部は繋がらない
Band1は市街地を中心に展開されているため問題なく使うことができますし、地方に行ったからといって全く繋がらなくなることは考えにくいです。
しかしこれが山間部となると話が変わってきます。
山間部では800MHzなどの低い周波数を活用しており、その周波数帯は以下の通りです。
- au:Band18/26
- ドコモ:Band19
- ソフトバンク:Band8
このように各キャリアの周波数帯が異なるため、他社のスマートフォンでは山間部の周波数が拾えないわけです。
Band1に対応していても低い周波数帯が使えなければ、山間部ではスマートフォンが繋がらないと考えて良いかと思います。
乗り換えるならauのスマホがベスト
UQモバイルへ乗り換える場合、auのスマートフォンがベストと言える理由は2つ
auのスマホがベストな理由
- 本来のパフォーマンスが出せる
- SIMロック解除の必要がない(一部あり)
本来のパフォーマンスが出せる
auのスマートフォンからUQモバイルへの乗り換えは、携帯会社が変わるだけで周波数帯(バンド数)は同じものを使用しています。
ですから、市街地はもちろん地方に行ったからと言って電波が繋がりにくくなることはないでしょう。
ドコモ、ソフトバンクのスマートフォンで乗り換えができないのかと言えばそうではなく、公式サイトの「動作確認端末一覧」でもいくつか確認が取れています。
しかし対応する周波数帯(バンド数)が極端に限られてくるためベストな選択とは言えないです。
例えばドコモから販売されている「AQUOS sense SH-01K」はUQモバイルでも動作確認が取れています。
ですが周波数帯(バンド数)がBand1,3,19に対応しており、auの周波数帯(バンド数)と共通して使えるのはBand1のみになります。
前述の通り市街地の通信であればBand1のみで問題ないですが、地方や郊外、山間部では本来のパフォーマンスは出せないと予想されます。
ただ、全く繋がらないということではなく、これまでよりも電波が掴みにくくなる場合があると思って頂けたら良いかと思います。
SIMロック解除の必要がない(一部あり)
ドコモ、ソフトバンクのスマートフォンはSIMロック解除と呼ばれる作業が必要になりますが、auのスマートフォンではこの作業が不要です。
SIMロック解除自体はそこまで難しくないのですが、SIMロック解除が不可能な端末も存在します。
例えば中古品のスマートフォンの中にはSIMロックが掛かった状態のまま販売されているものも存在します。
SIMロック解除は端末の購入者本人のみしかできません。
UQモバイルで動作確認が取れていても、SIMロック品を入手してしまった時点でSIMロック解除ができないため、結局UQモバイルで使うことができないのです。
※追記
auのSIMロック解除の条件が緩和され、本人以外でもSIMロック解除が可能になりました。
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UQモバイルで中古品のスマートフォンを使う前に確認したい4つこと!
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その点auのスマートフォンはSIMロック解除が必要ないため、SIMカードをセットするだけで乗り換えることができます。
ただし、auのVoLTE対応端末をUQモバイルで使うにはSIMロック解除が必要になります。
関連記事>>auのVoLTE対応端末をUQモバイルで使うにはSIMロック解除が必要!?
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iPhoneの周波数帯(バンド数)は全キャリア対応
au、ドコモ、ソフトバンクから販売されているiPhone6/6s/6s Plusは、auが提供しているLTE(バンド1,18,26,28)に対応、iPhone7以降のシリーズに至ってはLTE(バンド1,11,18,26,28)に対応しています。
iPhone6以降のシリーズでは、auが提供している周波数帯(バンド数)にほぼ対応しています。
ですから各キャリアから販売されているiPhone6以降でUQモバイルへ乗り換える場合、周波数帯(バンド数)は気にする必要はありません。
Android端末よりもiPhoneは乗り換え易い環境であることには間違いないです。
ただし、ドコモ、ソフトバンクのiPhone、auの一部iPhoneではSIMロック解除という作業が必要になります。
端末セットという選択肢も
ドコモ、ソフトバンクのスマホで乗り換えを検討している方であれば、電波をちゃんと拾ってくれるか(周波数帯)心配になりますよね。
そういった場合にUQモバイルの端末セットという乗り換え方法があります。
端末セットとはスマホ本体とSIMカードがセットになったもので、周波数帯(バンド数)も対応してますし、SIMロック解除の必要もありません。
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まとめ
UQモバイルへスマホそのままで乗り換える際に注意したいのが、周波数帯(バンド数)が対応しているかです。
auのスマホであれば特に気にする必要もないかと思いますが、ドコモ、ソフトバンクのスマホとなると注意が必要です。
Band1は全キャリアに対応していますが、auのメインで使われているBand18,26に対応していないとなると、やはり通信品質は低下することが予想されます。
公式サイトの動作確認が取れていればドコモ、ソフトバンクのスマホで乗り換えることは可能ですが、それなりのリスクがあるということです。
また、販売元のキャリアに関係なくiPhone6以降のシリーズであれば、Band1,18,26に対応しているので迷わず乗り換えることができます。